西濃の蔵元訪問~大垣の三蔵を訪ねて

先日帰省した折に大垣市の蔵元さん三社にお邪魔させていただきました。 当日の大垣市は多治見市と日本一を争う39度の猛暑。事前にご連絡もせずにお邪魔したにもかかわらず、どこも社長さんやおかみさんに暖かく応対頂きました。どうもありがとうございました。 (写真はすべてクリックすると拡大され、Escキーで元の記事に戻ります)

 

①武内酒造合資会社

武内酒造さん

武内酒造さん

大垣駅前通りの中心、新大橋を水門川沿いに東に向かい、川が曲がる地点に差し掛かると(もともと角型をした大垣城の外堀なので、四隅で曲がっているのです)、その先に武内合資さんの蔵が見えてきます。 1744年創業、今年で271年目を迎える大垣最古の蔵元さんです。かつての主力商品、兄花(このはな)は、昭和の時代の大垣の宴席では定番のようによく見かけました。『兄花』と言う漢字を見てすぐに『コノハナ』と読めるのもそのお陰だと思います。

武内酒造さん

店舗の玄関には酒林(杉玉)が

今は”美濃紅梅”や”大垣城”をメインに”御幸鶴”や、美濃紅梅を洋食にも合わせられるよう仕込まれた”一滴千山TAKE1”なども醸されています。”一滴千山TAKE1”は先日の”岐阜の地酒に酔う2015”にも出展され、好評を博していましたね。

武内酒造さん

一滴千山TAKE1の並ぶ店舗内にも酒林が

武内酒造さん

武内酒造さん 良酒醸成の額

武内合資さんの御名刺の裏には上右の写真に写っている額と同じ言葉、”良酒醸成”が大きく印刷されています。老舗蔵元の心意気を感じます。

武内酒造さん

武内酒造さん 奥まで続く蔵

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武内酒造合資会社

住所:503-0897 岐阜県大垣市伝馬町1番地 営業時間:9:00~18:00

電話:0584-81-3111

Mail:info@takeuchi-shuzo.jp

URL:http://www.takeuchi-shuzo.jp

 

 

②株式会社三輪酒造

三輪酒造さん

澤田屋本店 三輪酒造さん

2012年に開館した奥の細道むすびの地記念館にほど近い大垣市船町。戦前まで中山道と東海道を繋ぐ水運で栄えた大垣を象徴する湊町である船町に三輪酒造さんの蔵があります。主力商品のにごり酒・白川郷は首都圏の酒店で目にした方もおられると思います。 にごり酒・白川郷に次いで力を入れておられるのが、特別本醸造・バロン鉄心。小中学時代を大垣市で過ごせば、必ず教材に出てくる幕末の大垣藩城代・小原鉄心が、当時創業して間もない澤田屋さん(今の三輪酒造さん)のお酒を贔屓にしていたことが由来です。

三輪酒造さん

三輪酒造さん 門の奥の蔵は1888年築の国の登録有形文化財(現役です)

三輪酒造さんは1837年創業、小原鉄心が大垣城代に就任するのが5年後の1842年。25歳の若き城代・鉄心が創業まもない酒屋さんを贔屓にする青春物語だったかと想像します。 ちなみに大垣藩は戊辰戦争直前まで会津藩・桑名藩と共に幕府軍の中心的存在で、1864年の禁門の変では小原鉄心率いる大垣藩兵が長州軍撃退に大きく寄与しています。現在放映中のNHK大河ドラマ”花燃ゆ”で、主人公の夫、久坂玄瑞を追いつめるのに大垣藩士が一役も二役もかっていた、ということになります。その後、戊辰戦争開戦時に小原鉄心の尽力で大垣藩は新政府側に転向。明治以降の大垣の発展に大きな礎を築きました。明治維新において各藩での尊王派・佐幕派の争いは時に激しく、長州藩でもまさに先週・今週の大河ドラマ”花燃ゆ”で放映しているように内戦状態でしたし、ペリー来航から明治まで十年以上抗争を続けた結果、有為な人材を払底させてしまった水戸藩のような例もある中で、争いらしい争いも無く、幕府側の中心だった藩論を180度転回させた小原鉄心のリーダーシップは今後も永く語り継ぐべきと思います。 話が脱線してしまいましたが、バロン鉄心は燗酒で頂くとその真価を発揮するそうです。これからの時期、鍋物などと一緒にバロン鉄心の熱燗で幕末の大垣藩に思いを馳せるのは如何でしょうか? 吟醸系でしたら”道三 吟雪花”もお薦めです。 八代目の三輪社長さんとイタリアンにはどんな味の日本酒が合うか?についてのお話に夢中になっていて、店内を撮影させて頂くのを失念してしまいました、申し訳ありません。

 

株式会社 三輪酒造

住所:503-0923 岐阜県大垣市船町4丁目48番地

電話:0584-78-2201

FAX:0584-81-2065

URL:http://www.miwashuzo.co.jp/

 

③渡辺酒造醸

武内合資さんと三輪酒造さんが大垣城のある大垣駅南に位置するのに対し、渡辺酒造醸さんは駅の北側に蔵を構えておられます。

渡辺酒造醸さん

渡辺酒造醸さん

渡辺酒造醸さん

美濃錦の薦被りが目印です

と言っても蔵の前の道は大垣城から中山道につながる大垣藩にとって高速道路のジャンクションのような重要な通り。四、五十年前はカーブした道の両側に軒の低い格子戸の町屋が続いていて、大きく曲がる三差路に渡辺酒造醸さんの蔵があり、今もあり続けています。

渡辺酒造醸さん

渡辺酒造醸さんの蔵(手前から)

渡辺酒造醸さん

渡辺酒造醸さんの蔵(奥から)

 

 

 

 

 

 

 

現在、蔵を切り盛りされているのは杜氏として蔵を継がれた渡辺愛佐子さん。2000年に蔵を継がれた当時は女性蔵人としてマスコミにも登場されました。

渡辺酒造醸さん 店内

渡辺酒造醸さん 店内

今は伝来の美濃錦以外にオーガニックな酒米から醸した”白雪姫”や関市の一億年前の地層から湧き出た水を使った”覚眠 森水酒”なども創り出されておられます。

 

 

 

 

渡辺酒造醸

住所:503-0015 岐阜県大垣市林町8-1126

電話:0584-78-2848

FAX:0584-78-5790

Mail:sake@minonishiki.com

URL:http://www.minonishiki.com/index.html

 

 

伊吹山が白くなる頃、今年の新酒を分けて頂きに伺いたいと思っています。 なお、西濃地域の蔵元さん8社のうち、7社に関しては下記の大垣地域ポータルサイトでも紹介されていますので、合わせてご覧ください。 http://www.nisimino.com/nisimino/tokusyu/jizake/

なお、のこり1社、揖斐川町三輪の池田屋酒造株式会社さんのURLは以下の通りです。 http://www.ikedaya1689.co.jp/