大垣から見える山々(秋季)

自分が生まれ育った故郷の記憶は、かつてそこから眺めた海や山の風景が軸となって築かれている感があります。その意味で西濃出身者の多くを占める濃尾平野の平野部に育った人にとって”伊吹山”とは、共通の記憶を確かめる合言葉となっています。『伊吹山はどちらの方角に見えた?』とか『伊吹颪がとても冷たかった』とか。

一方、西濃出身ではない人たちにとって、どんな景色が見える場所かがわからないと、西濃と言う地域の具体的なイメージは造りにくいと思います。大多数の人にとって、”岐阜”と聞いて思い浮かべるのは飛騨高山・白川郷ですから。

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伊吹山

そこで西濃のランドマークでもある伊吹山です。秋に撮影したため冠雪していませんが12月に入ると一番奥の伊吹山だけが白い雪に覆われ、東京から見る冬の富士山のようになります。この写真のような伊吹山を眺めながら運動会に参加していた西濃出身者も多いのではないでしょうか。

この伊吹山も含め、大垣駅周辺から西を眺めたのが下の写真です。画面の中心、山並みが低くなっている所が関ヶ原です。なぜ古くから関ヶ原が交通の要衝となっていたか、おわかり頂けるかと思います。関ヶ原を挟んで右が伊吹山、左が霊仙山。伊吹山の更に右が池田山、揖斐の銘酒たちの母となる伏流水の源です。霊仙山の更に左が養老山。こちらからの伏流水も醴泉などを育んでいます。

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池田山

 

こちらが池田山(標高923.9m)です。手前の山肌がむき出しの山は日本の石灰の約1割を算出する金生山(標高217m)です。

 

 

 

IMG_6918_1霊仙山

霊仙山

 

こちらは滋賀県と岐阜県境の霊仙山(標高1,094m)です。日本海の雪雲が敦賀周辺に上陸した後、最初にぶつかる1,000m級の山が伊吹山と霊仙山なので、関ヶ原を含めたこの地域が太平洋岸では珍しく豪雪地帯となっています。以前も書きましたが日本の積雪記録は伊吹山で1927年に記録された11.82m、そして山々に降り積もった雪が伏流水となって数々の銘酒を醸しています。

 

IMG_6914_1冠山

冠山

 

北に目を移すと岐阜県と福井県境の山々です。これは冠山(1,257m)です。県境の山地には最高峰、能郷白山(1,617m)もそびえています。

 

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大垣から東方の山並みを望む

 

 

東に目を移すと岐阜市のシンボル、金華山(画面右端)が良く見えます。山頂の岐阜城も視力の良い方なら肉眼で確認できます。この写真の左端は木曽御嶽山です。

 

 

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金華山と岐阜城

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噴煙を上げる木曽御嶽山

 

 

 

 

 

 

 

 

拡大すると御嶽山から噴煙が上がっているのが見えます。この写真を撮影した時点でも一昨年9月の大噴火から1年以上経っていましたが、未だに噴煙が上がっているのに驚きました。御嶽山の向こうは長野県です。

 

 

 

一連の写真を撮影している間も上空にはひっきりなしに旅客機が飛行機雲を曳いて飛び交っていました。昨年1月にこのホームページで紹介させて頂いた航空路、Y-20で西に向かう航空機のものです。

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大垣上空の飛行機雲

 

こうして大垣駅付近からちょっと眺めるだけで岐阜県が県境を接する7県のうち、滋賀県、福井県、長野県と今回の写真には入っていない愛知・三重県を含めると5県を臨むことができました。 ちなみに残る2県は富山県と石川県です。