夏の伊吹山~三態(2018年8月)

岐阜県と滋賀県を隔てる伊吹山(1,377m)。その山頂部は滋賀県米原市に属しますが、濃尾平野、とりわけ伊吹山麓に広がる西濃から岐阜市周辺で生まれ育った人にとって、自分の住む町から見る伊吹山が一番美しいと自慢しあったり、学校の校歌で歌ったりする、原風景的な山です。冬でも雪を抱かない周囲の山々を従えるように真白く屹立する独立峰の伊吹山を『アルプスのよう』と表現した方もおられました。冬季の伊吹山は雪雲に包まれていることが多く、晴れ渡った朝でないとなかなかお目にかかれません。

冬に比べれば目立たない夏の伊吹山ですが、それでも時々刻々装いを変えてくれます。今回はそんな夏の伊吹山三態をご紹介します。 3枚の写真、構図が微妙に異なりますが全て大垣駅付近の同じ場所から撮影しています。手前の茶色いマンションで大まかな位置関係が把握できるかと思います。

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夏の雨上がり、澄んだ朝の伊吹山。中腹を伊吹山ドライブウェイが走る。

上のような典型的な夏の伊吹山。西濃地方は日本有数の猛暑地帯でもありますので、晴れ渡った夏の午後は、下のように夕立となることも往々にしてあります。

同日午後、驟雨に隠れる伊吹山。画面左端、紅白の鉄塔の後方が関ヶ原
さらに翌日。重畳たる山並みの最奥にそびえる伊吹山

写真を撮影したJR大垣駅付近から伊吹山まで直線距離で20km弱。その間だけでも上のように幾重にも重なる山並みが続きます。 秋に向かう季節、こんな景色がたびたび見られるようになります。